優しいコミュニケーション
これはなに?
書籍「優しいコミュニケーション」についてのまとめ」 村田和代
優しいコミュニケーションの共通点とは何か?
社会言語学の理論やコミュニケーションについて
社会言語学とは、言語を社会との関わりで見ようとする言語学の一分野
・言語のバリエーション
誰が、誰に、いつ、どこで、なぜ、どういう方法で
共通した特徴を持つ言葉を用いる人々の集団を「スピーチコミュニティ」という
誰が:地方方言・社会方言
誰に:社会的距離・心理的距離
いつ:フォーマル/インフォーマル
話題:
リポートトーク:情報中心の男性的会話
ラポートトーク:心理的つながり中心の会話
発話行為理論:依頼・命令・勧誘・許可・謝罪・感謝・説明・報告
手段:対面・電話・zoom・・
対人関係機能面で有効な要素
ポライトネス:円滑な人間関係を気付き、衝突を避けるための言葉
Face
ポジティブフェイス:他者との距離を縮めたい
ネガティブフェイス:他者との距離を広げたい
スピーチ・アコモデーション
話す相手によって、自分自身の話し方をそれに近づけたり似せたりする
コミュニケーションは伝達ではなく、相互行為(インタラクション)
雑談について
フォーマル or インフォーマル
目的遂行・情報伝達 or 対人関係性
正談 or 雑談
制度的談話:職場談話・ミーティング
まちづくりの話し合いの例
本題に入る前に、自己紹介
自己紹介でファシリ役は・・率先して拍手。相槌、発言に対する肯定的なコメント、配慮行動
雑談の展開に有効な戦略
- 名前を呼びかける
- 相槌や積極的な応答
- 質問に対する答えにコメントを付け足す
相手の質問により積極的に答える
- 肯定的なコメントや褒め
身なり、持ち物、考え、人柄などを褒めることにより相手への関心を示す
- 和らげ表現の利用
- 追加の情報提供
一歩展開できるような更なる情報提供を求めたり問いかける
聞く・聴く・訊く
聞き手は受動的な受信よりも、積極的な解釈が必要とされる
ファシリテータの聞き手としての振る舞い
・相槌(うん、はい等)
・繰り返し
・肯定的・共感的応答(そうですよね、なるほど、確かに)
・相手の発話の完結
・お礼(ご意見ありがとうございます)
・さらに話を展開する質問(5w1Hを聞く質問)
・意見の背後を聞く質問(その理由は?その思いは?もう少し具体的にいうと?)
難しい状況
オンラインコミュニケーションの強みと弱み
・オンラインのもどかしい部分は、言語以外のコミュニケーションである
・言語情報・聴覚情報・視覚情報
・オンラインでは相槌の回数が減りがちなので、気をつけること
行動哲学:「自省利他」
自己中心性の自覚と払拭に努め、他者の安寧に資する行動を心がける(利他)ということ。自分という存在は他者との関係性から成り立っているのであり、他者との関係性を重んじる「気付き」が重要である。自分に欠けていることはなんなのか?自分のありようを省みることが自己変革につながります。